家を楽しむ おいしい生活タイトル4
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 突然ですが、僕は片付けがとても苦手です。うちの妻もそうなのですが、いちおうお客さま商売ですので整理整頓は必要。散らかる原因は分かっていて、しかるべき場所にしかるべきものを納めるための「収納」がだいじです。その収納も、できれば一つの「システム」に統一したほうがすっきりと片付くというのを最近学びました。

ドイツ的超合理主義キャニスター

 そこで僕たちがお世話になっているのが「WECK」です。読み方は「ウェック」。1900年に誕生し、もう100年以上も愛され続けているドイツ生まれのガラス製キャニスターです。
海外旅行をしていると、日本人とドイツ人は性格が似ているということをよく聞きます。それは几帳面で職人気質というところなんでしょうけど、大枠は同じでもドイツ人のそれはちょっとレベルが違うというか。繊細なところは日本人の勝ちだと思いますが、ことクルマとかの機能性とデザイン性が同時に求められる工業製品ではドイツに軍配を上げたくなりますよね。


これがWECK。さまざまな形状が用意されてます。

 このドイツ製「WECK」はイチゴのマークが目印で、カタログによると小さなものから大きなものまで25種類もの形がラインナップされています。いろいろなかたちを揃えているだけならば他にもいろいろ商品がありそうですが、このWECKのすごいところは数ではありません。WECKシリーズはビン詰めをつくるための密閉容器として開発されました。この密閉方法もよくできているのですが、WECKの素晴らしさはドイツらしい高いデザイン性と機能性―オシャレなだけでなく、とっても使えるところ―にあります(特に僕らのような片付け下手にとっては!)。では、その特徴を見ていきましょう。

1.フタの種類がたった3つしかない

 25種類ものキャニスターのフタが、なんとS、M、Lのたった3種類しかありません。したがって、非常にシステマティック。容器のフタがどこかに行って見つからない……ということもきわめて少なくなります。ガラスフタは容器に乗っかるだけなので、密閉したい時は後述のパッキン処理をするか、プラスティックのフタが利用できます。

フタはS、M、Lのたった3種類。

ガラスフタの他にも、簡単な封ができるプラスティックフタあり(別売)。

2.スタック自由自在

 フタ上部の受けが十分深くとられています。これによって容器の積み重ねができて省スペース。小さな容器だと3つ4つ重ねられますよ。違う口径サイズでも、安全に積み重ねが可能。

私たちKitchen 313の棚。粉糖や紅茶のパック、ドライイーストなどを入れて重ねています。

3.簡単に加熱保存処理

 WECKはもともとジャムなどの保存のためにつくられたものですが、そのシンプルな煮沸殺菌のシステムはさすがドイツ的といったところ。専用のパッキンとクリップを使ってフタをとめ、容器ごと煮沸します。煮沸によって内部が真空状態になることで、クリップを外してフタを持ち上げてもフタが外れません。フタが外れてしまうときは密閉失敗ですが、これもすぐに分かる便利さがあります。

ゴムパッキンをしてフタを閉め、クリップで留めて、そのまま鍋で容器ごと煮沸。
開封する時はパッキンのベロを引っ張ったら簡単に開きます。

4.ガラス製で清潔

 プラスチック製だと食品のニオイがつきやすかったり、細かい傷に雑菌が繁殖したりしやすいものですが、WECKはガラス製なので洗えばいつも清潔です。容器とフタ、パッキンが別々なのも洗いやすく、乾かしやすい。長く使えてエコということも言えるでしょう。

うちではニオイを移らせたくないコーヒー豆を入れています。

5.食品以外も何でも収納

 WECKは食品容器なんですけど、べつに食品に限らずなんでも収納していいんです。うちはこんな風に紙ナフキンを差したりして使っています。他に鉛筆たてや、子どもの小さなブロック入れなどにも。

紙ナフキンたてに。

6.そして美しい

 WECKのガラスはわずかに緑がかった色をしています。これはリサイクルガラスの色だそうですが、この素朴な色味がキッチンのインテリアの邪魔をせず、なおかつ絶妙な存在感を生むのです。また容器のかたちも飽きのこないとてもシンプルな美しい形状です。それから、いろんな食材を入れてスタックした姿も―これがWECKのマジックなのだと思うのですが―オシャレ感がいっそう高まるのです。

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統一されたデザインも美しさを生んでいる秘訣かなと。

 いかがでしたか?あと、WECKは意外と安い! 汎用的な大きさで300円~500円程度。最も大きい「Tulip Shape 2700ml」でも1,500円程度とお求めやすいのもうれしいですね。まずはいくつか買ってみて、いろいろ入れて重ねてみましょう。きっとかわいく片付くと思いますよ。

それではまた次回もお楽しみに!

※一部写真は発売元の株式会社マークスインターナショナルの許諾を得て使用しています。

information

Kitchen 313 Kamiyuge

元・横浜市民で編集者・ライター・珈琲焙煎家の宮畑周平と、料理研究家の真紀による、「おいしいもの」づくりユニット。2010年に瀬戸内海の離島・弓削島に移住、築およそ100年の古民家で暮らす。子ども3人を育てつつ、14年に自宅の蔵をリノベして工房にし、そこを拠点に活動中。

〒794-2503 愛媛県越智郡上島町弓削上弓削313 (Google Map)
TEL:0897-72-9075
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